自然や動植物と共存するイスラエルのワイナリー「ハラシム・ワイナリー」
この記事の目次
Harashim Winery(ハラシム・ワイナリー)
ハラシム・ワイナリーは1987年にイスラエルで最も雨の多い地域のひとつであり、ミッツペ・ハラシム(Mitzpe Harashim)の近くにある標高860mのシャゾー(Shazor)山の山頂にブドウ畑を植えたことから始まりました。
ハラシム・ワイナリーでは、自然への介入を最小限に抑えたワイン造りに努めています。
そのため「バイオダイナミック農法」と呼ばれる、化学肥料や殺虫剤を使わない通常の有機農法に加え、ビオディナミ・カレンダーという月と地球の位置関係を記したカレンダーに基づいた収穫・醸造や、土壌に牛の角など特殊な物質を利用するなどして、地球や宇宙の自然なリズムやパワーを取り入れるという特殊な農法を用いてワイン造りを行っています。
また、オーガニックな土壌の複雑さを高めるために、あらゆる雑草や花木、そして昆虫や爬虫類、哺乳類、鳥類などすべての生き物を受け入れ、ブドウ畑の自然環境のバランスを支えています。
ハラシム・ワイナリーのブドウ畑
ハラシム・ワイナリーのブドウ畑は2つあります。
Harashim Vineyard
Harashim Vineyardはミッツペ・ハラシムの近く、標高860mのシャゾー山の頂上にあるテラ・ローザ土壌の畑に植えられています。周囲には自然の森が広がっています。
最初の区画は1987年に植えられたもので、カベルネ・ソーヴィニヨンの成熟した木と、シャルドネとソーヴィニヨン・ブランの成熟した木が同じ列に一緒に植えられています。
Tzivon Vineyard
Tzivon Vineyardは2006年に植えられました。メロン山の麓、ディッシュン(Dishon)川の源流、標高735メートルに位置し、自然の森に囲まれています。
土壌は石灰分を多く含むテラ・ローザ土壌と火山灰土壌が組み合わさっています。
冬は寒くて霜が多く、夏は昼夜の温度差が激しいのが特徴です。
寒い夜のおかげで、ブドウはゆっくりと熟し、ブドウ品種の特徴を保つことができます。
ハラシム・ワイナリーのワインについて
ハラシム・ワイナリーのワイン作りは、可能な限り自然で、優しいものになるよう努めています。
これにより、ブドウ品種の個性とテロワールを十分に表現しています。
手作業でのブドウの収穫や小さなタンクでの低温発酵などの取り組みを行っています。
Pink Moon
Harashim VineyardのシラーとTzivon Vineyardのプティ・ヴェルドをブレンドしたロゼワインです。
ブドウを全房のままプレスし、木樽とステンレス、ガラスの容器で自然発酵させています。
Yaar
Harashim Vineyardのカベルネ・ソーヴィニヨンと、Tzivon Vineyardのプティ・ヴェルドとカベルネ・ソーヴィニヨンを使用した赤ワインです。
ブドウは品種の特徴を保つために、早熟の段階で収穫されています。
比較的短いマセレーション(ブドウの果皮を果汁に漬け込む)期間を経て、旧樽で1年間熟成させています。
ハラシム・ワイナリーのワインバー
ハラシム・ワイナリーでは春から秋までの期間、毎週金曜日の午後にワインバーを開催しています。
ワインバーはハラシム・ワイナリーの中心部にあり、ブドウの樹に囲まれた自然豊かなロケーションになっています。
ワインと山の空気を愛する人たちが集い、ワインを片手に週末を迎える心地よくリラックスできるスポットです。
ぜひ金曜日の午後はハラシム・ワイナリーで過ごしてみてはいかがでしょうか。
【ハラシム・ワイナリー詳細情報】
HP: Deaf Winery – Official Website (hwinery.co.il)
住所:Mitzpe Harashim, 2495400 Israel