小規模だが傑出した作品でイスラエルワインを牽引するマルガリットワイナリー
マルガリットワイナリーのプロフィール
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Margalit Winery(マルガリットワイナリー)は1989年設立の家族経営の小規模生産者で、テルアビブから北へ約50㎞に位置するBinyaminaにワイナリーを構えます。
小規模ながら傑出したワインを生む生産者であり、2000年に発行されたワイン誌「田崎真也のワインライフ」の中の「世界のベストワイン64」においては、マルガリット・ワイナリーのスペシャルリザーブが選ばれており、そのポテンシャルの高さが窺われます。
また、ブドウは栽培農家から買うのではなく、自ら栽培した上質なブドウを使用することを実践。降水量の少なさで灌漑による栽培が行われるイスラエルにおいて、無灌漑栽培を成功させるなど、先駆者としての一面も持った優良生産者です。
ワインを造る親子
そんなワイナリーを担う中心人物がこの親子。
画面右の父ヤイル・マルガリットは、イスラエルのMITと言われるテクニオン大学で博士課程を修める物理科学者でしたが、農業分野で有名なカリフォルニア大学デービス校で醸造を学んでいるうちにワインに興味が湧いてきます。
そして1985年に設立されたTishbi(ティシュビ)率いるBaron Wine Cellars(バロン・ワイン・セラーズ)に招待され、そこで経験を積み1989年に自身のワイナリーを設立。
更にはイスラエルのテルハイ大学のワイン研究部を設立し、大学や世界各地の生産者がワインの教科書として使用する専門書を執筆するなど、自身のワイナリーのみならず、ワイン界全体に貢献する偉大な人物として知られています。
画面左の息子アサフ・マルガリットはそんな父の下ワインに魅了され、農業学を学んだ後カリフォルニアのワイナリーであるジェケルヴィンヤードで働きます。
その後カリフォルニアを代表するナパやソノマの100を超えるワイナリーを徹底的に訪問そして研究し、その理論を習得。
そうして父のワイナリーの戻ったアサフ氏は、数年後偉大な父の後任となり現在も活躍を続けています。
おすすめワイン
カベルネ・ソーヴィニョン スペシャルリザーヴ
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マルガリット・ワイナリーを代表する銘柄の一つです。
力強く濃厚な味わいが特徴的なカベルネ・ソーヴィニョンですが、濃厚で強いだけでなく洗練された透明感も合わせ持っており、そのしなやかな飲み口はボルドー格付けワインや、カリフォルニアの上級ワインを連想させるほどです。
その理由は上質な果実である事はもちろん、醸造工程のブドウの果汁と固形物を分ける工程において、搾るのではなく純粋な液体の部分だけを別のコンテナに流す「フリーラン」の手法を採用している事にも由来しています。
つまり純粋な液体だけを使用しており、搾る事で現れる粗さや雑味が無いという事です。
Enigma(エグニマ)
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こちらはカベルネ・ソーヴィニョン単一ではなく、
・カベルネ・フラン
・メルロー
・プティ・ヴェルド
もブレンドされるもので、いわゆるボルドーブレンドと呼ばれるものです。
豊潤で複雑ですが、上品さや優雅さを兼ね備えた味わいを持っています。
【アクセス】
訪問は可能なようですが、一度以下の連絡先に電話をしてからご訪問ください。
住所 Ha-Takhana St 60, Binyamina-Giv’at Ada
電話 054-670-0836