全ての銘柄に同じ愛情を|アグルワイナリーの特徴とおすすめワイン
アグルワイナリーのプロフィール
エルサレムから西へ約25㎞離れた場所にAgur Winery(アグルワイナリー)はあります。
1999年から始まるワイナリーで規模は大きくありませんが、小規模生産者らしい素朴なワイナリーはノスタルジックな雰囲気が漂っており、落ち着いた空間で楽しむワインもまた魅力的です。
アグルワイナリーはあえてフラッグシップワインを掲げていないのですが、それはどの銘柄も全て特別であり、我が子と同じように分け隔てなく愛情を注いでいるという、生産者のこだわりからくるもの。
そのような愛情を注ぐことは良いワインを生む大切な要素ではありますが、その他にも上質なワインを生む理由はもちろん存在し、ここでは2つ例を挙げると、
1.ブドウ畑はワイナリーに近いため、移動時間も少なく最高の状態のまま醸造の段階に進める事。
2.日中の高温と日照がブドウの豊かな果実味を育ませ、夜の冷え込みでブドウは美しい酸を持つことになり、そのどちらも兼ね備えた上質なブドウが収穫できる事。
という訳です。
おすすめワイン
ケッセム
カベルネ・ソーヴィニョンを主体に、メルロー、プティ・ヴェルド、カベルネ・フランをブレンドして造られる、いわゆるボルドーブレンドの赤ワインです。ラズベリーなどの赤系果実の風味にバラやハーブに樽のニュアンスが複雑性を高め、キメの細かいタンニンがしなやかな飲み口を表現するミディアムボディの味わいです。
コクのあるバターを使った料理や、スパイスやハーブの効いた肉料理にもマッチする万能型ワインです。
ラヤム
シラーとムールヴェードルを50%づつブレンドして造られる赤ワインです。
どちらも豊潤な果実味を持つ品種ですが、シラーのスパイシーさとムールヴェードルの強めのタンニンが感じられる味わいで、非常に辛口に仕上げられており、後口に塩気を伴ったようなミネラルを感じられる点も特徴的です。
脂の乗った牛肉や、オイルを使ったコクや旨味の強い料理と合わせる事で、ワインのドライな味わいと料理のコクが溶け合いバランスの良い味わいが広がるでしょう。
アグルワイナリーへの訪問とテイスティング
ワイナリーへの訪問は可能で、NIS50でテイスティングが可能。
ワインを購入すれば試飲の費用は差し引かれます。
落ち着いた雰囲気のロケーションの中で生産者の解説を受けながらのテイスティングも魅力的です。
【アクセス】
住所 353 Route, Agur
電話番号 + 972-2-9995423
営業時間 金・土 10:00〜16:00
日~木 予約制